セルフメディケーションの話

薬学

セルフメディケーションってご存じですか?

セルフメディケーションは self(自分) medication(医療)ということで自分で行う医療行為のことを言います。そういわれてもよくわからないと思います。ということでもう少し詳しくお話します。

セルフメディケーションとは

自分で医療行為をするってどういうことでしょう。手術しろってこと・・・?

もちろんそういうことではないです。

それでは皆さんが普段から行っている医療行為とは何でしょう。

それはお薬を飲むことです。

皆さんも一度はお薬飲んだことあると思いますが、それが皆さんが普段から行っている医療行為です。では、どんなお薬でも自分で飲めばセルフメディケーションになるのでしょうか?

実はそうではないんです。 

セルフメディケーションのポイントは、お医者さんに処方されたお薬ではないお薬(ドラッグストアなどで購入したお薬)を使うということです。

ドラッグストアなどで買えるお薬のことを一般用医薬品と言いますが、この一般用医薬品を使って自分で症状の改善を図るのです。

例えば、軽い頭痛があったとします。この時、原因はいろいろあると思いますが、寝不足、風邪なんてところが主な原因となります。その場合早く治すには痛み止めのような一般用医薬品を自分で飲んで何日か安静にしているというのが重要となります。何でもかんでも自分で治すということではないですが軽い症状ならば病院に行かずに自分で治しましょうというのがセルフメディケーションです。もちろん症状が長く続くような場合は、病院等で診療してもらってくださいね。

セルフメディケーションの3つの利点

1つ目の大きな利点として、病院や医療機関に行く時間やお金を節約することができるという点です。症状が軽い場合、病院に行かなくても、市販薬で症状が改善することが多いですよね。病院に行くとそれだけでお金がかかりますから、それが節約できるのは有難いですね!

また、国としては医療費の負担を軽くすることができます。皆さんは処方薬を、1割負担とか3割負担とかで購入します。残りの分は国がお金を出してくれます。しかし、一般用医薬品は全部が患者さん負担となり国はお金を出す必要がなくなります。そのため国としてもセルフメディケーションは進めたいわけですね。

2つ目の利点として、健康管理ができるというのがあります。健康意識が高まっている現代社会において、セルフメディケーションは自己管理の一つとして注目されています。健康的なライフスタイルを送ることが求められる中、自分で健康管理をすることで身体の状態を正しく把握することは重要です。最近では生活習慣病という言葉もよく聞きますし、自分で健康管理ができるのであれば、生活習慣病の予防もできるのかもしれませんね。

3つ目の利点として、災害時や遠隔地などでの医療対応にも役立つということです。突然の災害により、病院に行くことができないような状況では、自己判断で適切な処置をすることが重要になります。また、海外旅行など遠隔地での医療対応が難しい場合にも、自分の健康状態が分かり自分で処置することができれば、医療費や海外での滞在期間の負担を軽減することができます。

また近年では一般用医薬品の使用を促進しようと国もある政策を進めております。

詳しくはこちらのサイトが分かりやすくまとまっているので参考にしてみてください。

セルフメディケーション【佐久市 鶴亀接骨院】

セルフメディケーションの注意点

自分でお薬を使うことには注意点もあります。例えば、先ほど紹介した痛みをとるお薬、このお薬に限った話ではないですが妊娠中は飲まない方がいいとされています。また別で飲んでいるお薬と一緒に飲むと効果が落ちてしまうなんてことも起こります。市販薬の中には、間違った使用方法や誤った情報を信じて使用すると、健康に悪影響を与える可能性があります。そのため、正しい使用方法や副作用については、必ず説明書を読み、医師、薬剤師、登録販売者に相談することが大切です。

また薬剤師に相談することで、自分に合った薬を選ぶとともに、使用方法、飲み合わせ、副作用について正確な情報を得ることができます。薬剤師のアドバイスに従い、適切な薬を選択することが、セルフメディケーションの成功の鍵と言えますね。

ではセルフメディケーションにおける薬剤師の役割にはどんなものがあるでしょうか。このことは次回の記事に書かせていただきますね。

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